城北中央公園散策(2)

前回に続きです。

城北中央公園の競技場のグランドの横に、「栗原遺跡」があります。

栗原遺跡は、昭和30年(1955年)に発掘され、縄文土器が出土するとともに、弥生~平安時代の竪穴住居跡が発見されています。このあたりは、石神井川と田柄川にはさまれた台地で、日当たりもよく、生活に欠かせない水の得やすい土地であったため、長い間、人々が生活していたことがしのばれます。

復元された住居跡は、奈良時代のものを復元して、建てられたものです。発掘された住居跡は、地表から約50センチメートルの深さに掘られ、北側に粘土のかまどが築かれていました。柱穴は4か所あり、復元の際には、径約21センチメートルのケヤキ丸太を主柱にし、梁はり・桁けたにスギ丸太を用い、茅かやをふいて復元しています。この復元住居跡は奈良の都みやこの華やかさにくらべ、当時の地方の暮らしぶりがどんなものであったのかを語りかけてくれます。昭和63年度の練馬区登録史跡になっています。

つるバラ