GOCHANの日記

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石神井公園を散策(5 三宝寺池その1)

ふるさと文化館を出て、横断歩道を渡ります。三宝寺池に向かいます。

三宝寺池には、1935年に国の天然記念物に指定された三宝寺池沼沢植物群落があります。古来から武蔵野台地の地下水が湧き出る池で、1959年に公園として整備されましたが、水量減少により人工的に地下から水を揚げています。池の名前は隣接する三宝寺に由来します。池の中央には中ノ島があり、かつてはカキツバタやシャクジイタヌキモなどが繁茂していましたが、都市化により植生が変わり、現在は保護活動が行われています。池周辺には厳島神社、宇賀神社穴弁天、水神社があり、厳島神社には昭和天皇が植えた「御手植之松」があります。1996年に「残したい日本の音風景100選」に選ばれました。1993年には巨大ワニの目撃証言が話題になりましたが、発見されませんでした。また、三宝寺池の南にはかつて石神井城があり、その遺跡が残っています。三宝寺池はかつて石神井川の主水源で、豊島氏がこの水を守るために城を築いたと言われています。園外には氷川神社三宝寺が隣接しています。

石神井城跡は、東京都指定の史跡です。豊島氏の城館であった石神井城跡は、三宝寺池の南にある石神井川の谷との間の台地にあります。鎌倉時代中期~末期頃の築城と考えられ、文明9年(1477年)、豊島勘解由左衛門尉としまかげゆさえもんのじょうが城主の時に太田道灌おおたどうかんによって攻め落とされました。以後は廃城となりましたが、城の中心部分にあたる内郭ないかくの土塁どるいと空堀からぼりは今も残っています。

 平成10年11月には約5メートルの深さの空堀からぼりが発掘されました。また、平成12年11月の発掘調査では土塁の盛土下層から鉄製小刀が出土しています。

氷川神社