上野公園を散策します(1)

上野公園の北側、寛永寺から公園の南、広小路方面に歩きます。

上野公園は、正式には都立上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)と言い、公園内には博物館、動物園等、多くの文化施設が存在します。

 

東叡山寛永寺は、江戸時代、三代将軍・徳川家光江戸城丑寅(北東)の方角、すなわち鬼門を封じるためにこの地に建立しました。以来、寛永寺は芝の増上寺と並ぶ将軍家の墓所として権勢を誇ったが、戊辰戦争では寛永寺に立て篭った旧幕府軍彰義隊を新政府軍が包囲殲滅したため(上野戦争)、伽藍は焼失し、一帯は焼け野原と化しました。その後、上野の山を視察した蘭医ボードワンの働きかけにより、1873年に日本初の公園に指定されました。

寛永寺

歌川広重 江戸名所「上野東叡山境内」

南天

気持ちよさそうにねこが寝ています。

国際子ども図書館は、児童書を専門に扱う図書館サービスを行う国立国会図書館支部図書館で、2000年に日本初の児童書専門の国立図書館として設立されました。日本内外の児童書および児童書に関わる文献の収集・保存・提供をはじめとして、児童書関連の図書館サービスの日本における中枢および国際的な拠点になっています。

国際子ども図書館レンガ棟の前身である旧帝国図書館は、ルネサンス様式を取り入れた明治期洋風建築の代表作のひとつで、久留正道により設計されました。

国際子ども図書館

この博物館動物園は、1933年(昭和8年)の京成本線開通に合わせ、東京帝室博物館・東京科學博物館・恩賜上野動物園や東京音樂學校、東京美術學校・旧制第二東京市立中学校などの最寄り駅として開業しましたが、老朽化や乗降客数の減少が響いたため、1997年(平成9年)に営業休止、2004年(平成16年)に廃止されました。駅舎やホームは現存しており、京成電鉄は改修して2018年秋に公開しことがあります。

京成電鉄本線の旧博物館動物園駅の入口 https://www.keisei.co.jp/keisei/hakudou/about/index.php

東京音楽学校奏楽堂は、日本の西洋音楽史、音楽教育史を代表する歴史的建造物。日・火・水曜日のほか、ホール使用のない日に公開されています。

東京藝術大学音楽学部の前身、東京音楽学校の施設として、明治23年に建築され、日本における音楽教育の中心的な役割を担ってきました。2階の音楽ホールは、かつて瀧廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰が歌曲を歌い、三浦環が日本人による初のオペラ公演でデビューを飾った由緒ある舞台です。

芸術の散歩道は、東京都台東区にある屋外彫刻展示場です。上野公園の散策路沿いに、東京芸術大学の卒業生による作品が展示されています。芸術の散歩道は、1983年に開通しました。毎年、東京芸術大学の卒業生の中から選ばれた作品が展示されています。作品は、石、金属、ガラスなど、さまざまな素材で作られています。芸術の散歩道は、上野公園の自然と調和した、ユニークな展示空間です。散歩やピクニックを楽しみながら、現代アートを鑑賞することができます。

芸術の散歩道

アリウム・アフラチュネンセ

上野公園を散策します(2)に続きます。