上野公園を散策します(2)

前回に続いて、上野公園を散策します。

 

パンダで有名な上野動物園の、正式名称は、東京都恩賜上野動物園

開園は1882年3月20日で、日本の動物園では最も古い。上野恩賜公園内にあり、上野駅(公園口)から徒歩5分の場所に表門のゲートがある。総面積は14ヘクタール。敷地は西園と東園に分かれており、両園間は「いそっぷ橋」を介して行き来できるほか、両園を結んでいた上野動物園モノレールは常設のものとしては日本初のモノレール路線であったが、2019年11月に運行休止し、2023年12月に廃止なった。

現在、スマトラトラ、ニシローランドゴリラ等の希少動物をはじめ、500種あまりの動物を飼育しています。

上野動物園の正門入口

公園のあちこちには、パフォーマンスをする人たちが・・

時の鐘(時鐘堂)は、公園内にある上野精養軒の手前の、目線を上げたところにあります。

寛文6年(1666)に設置されたこの鐘は、当時、江戸の市民に時刻を知らせていました。現在の鐘は天明7年(1787)に改鋳されたものですが、現在も朝6時、正午、夕方18時の計3回鳴らされています。1996年6月には環境省の残したい日本の音風景100選に選ばれました。タイミングが合えば上野公園に鳴り響く鐘の音を聴くことができます。

寛文6年当時、江戸には時刻を知らせる鐘が9カ所ありました。松尾芭蕉が詠んだ俳句に「花の雲 鐘は上野か 浅草か」とありますが 、これは、芭蕉が聞いた鐘の音が上野の時の鐘なのか、浅草の時の鐘なのかと考えていると言われています。

時の鐘

東都名所 東都八勝 上野晩鐘(江戸時代後期)

あじさい

階段の前方に見えるのが、不忍池辯天堂。

 

清水観音堂は、上野恩賜公園にある、徳川将軍家菩提寺である東叡山寛永寺の観音様を祀るお堂のことです。東叡山寛永寺の境内だった上野公園一帯の中で、現存する最古の建造物です。

1996年には修復工事が行われ創建当時の面影が再現され、国の重要文化財にもなっています。京都の清水寺と同じ舞台造りで、眼下に不忍池を望む高台に建ち、「月の松」は歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」にも登場します。

不忍池側から望む清水観音堂と月の松

歌川広重の浮世絵「月の松」

 

不忍池(しのばずのいけ)は、上野恩賜公園の南端に位置し周囲は約2km、全体で約11万m2。北で上野動物園西園、東で京成上野駅、南と西で不忍通りに接しています。

現在の不忍池は、その中央に弁才天を祀る弁天島中之島)があり。また、池は遊歩のための堤で3つの部分に分かれており、それぞれ、一面がハスで覆われる蓮池、ボートを漕いで楽しむことのできるボート池、上野動物園の中に位置しカワウが繁殖している鵜の池の3つであります。

弁天島に建つ石碑によれば、「不忍池」の名は、かつて上野台地と本郷台地(向ヶ岡)の間の地名が忍ヶ丘(しのぶがおか)と呼ばれていたことに由来するとのことである。

案内板

池之端不忍池

不忍池の蓮池の「ハス」。花はまだ咲いていませんでした。

不忍池「ハスの花」(2022/7/28撮影)