深川近辺を歩く(4 富岡八幡宮)

富岡八幡宮(深川八幡)を裏手から入ると、横綱力士碑が立っています。裏面に歴代横綱の氏名が刻まれており、50代までのものは高さ2.27m、重さ20t余り、50代以降現在までのものは高さ2.42m、重さ7t余りもある立派なもの。現在の第73代 照ノ富士 春雄の名も刻まれています。

現在でも新横綱誕生の折には境内で横綱力士碑刻印の儀や奉納土俵入りなどの式典が執り行われるほか、大関力士碑を始め相撲にまつわる数々の石碑が建てられています。

 

富岡八幡宮寛永4年(1627年)、周辺の砂州一帯を埋め立て、社地と氏子の居住地を開き、総じて六万五百八坪の社有地を得たのです。世に「深川の八幡様」と親しまれ、今も昔も変わらぬ信仰を集める「江戸最大の八幡様」です。

江戸時代には、源氏の氏神である八幡大神を殊の外尊崇した徳川将軍家の手厚い保護を受けました。庶民の信仰は江戸の昔から受け継がれています。特に毎月1日、15日、28日の月次祭は縁日が開かれています。

 

表参道の神輿庫には2基の御本社神輿が飾られています。1991年(平成3年)に奉納された御本社一の宮神輿は台輪幅5尺(1.5メートル)、屋根の幅9尺3寸(2.9メートル)、高さは4メートルを優に超え、かつぎ棒を含めると4.5トン、鳳凰の胸には7カラットのダイヤモンドをはじめ、装飾の各所に宝石を配している[16]。「日本一の黄金神輿」とも呼ばれるが、あまりにも重すぎるため、一度しか担がれたことがない。

1997年(平成9年)、祭りで担ぐ為に御本社二の宮神輿が製作され、本祭りの翌年に氏子各町を渡御しています。

 

伊能忠敬銅像

江戸時代の測量家である伊能忠敬は、当時深川界隈に居住し、測量に出かける際は、安全祈願のため富岡八幡宮に必ず参拝に来ていたことから、2001年(平成13年)に境内に銅像が建立された。

 

木場の角乗

東京都指定無形民俗文化財及び江東区登録無形民俗文化財となっている民俗芸能「木場の角乗」を記念した石碑。