GOCHANの日記

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東京海洋大学の史跡を巡る(1)

今回は、江東区越中島にある東京海洋大学越中島キャンパスの史跡を巡りました。東京海洋大学越中島キャンパスまでは、地下鉄門前仲町駅からと徒歩10分、JR越中島駅から2分位です。。

 

東京海洋大学は、国立の大学で、海洋研究において国内最高峰の研究機関であります。特に海洋資源分野、船舶分野においては世界的に高い研究成果を誇っている。同時に、少数精鋭の学生に対し、船舶実習を行うなど実践的な習得を重視した大学です。設立は、1875年(明治8年)に大久保利通岩崎弥太郎に命じて設立させた、三菱商船学校が起源です。

東京海洋大学の正門 右の小さな門から入ります。守衛所で見学を申し出て中に入りました。

↑史跡紹介マップ

↑正面にあるのが、登録有形文化財の「東京商船大学1号館」

第一観測台は、1903年明治36年)6月に建設され、赤道儀室と呼ばれていました。内部には東洋一といわれた最新鋭の天体望遠鏡(Theodolite)を備え、屋根の半円形ドームは手動で360度の回転が可能でした。輸入煉瓦を用いた八角形の建物は貴重なものとして、1997年(平成9年)12月に文化庁から登録有形文化財に登録されました。令和3年(2021年)3月、日本天文学会から日本天文遺産に認定されました。

第二観測台は、1903年明治36年)に第一観測台と共に建設され、子午儀室と呼ばれていました。内部には子午儀(Transit)という子午線方向にだけ動く望遠鏡と、精密に時刻を測定記録する印字機が置かれ、天体の子午線通過時刻の測定や、天体高度から緯度測定などを行うことができました。第一観測台と同様、登録有形文化財に登録、日本天文遺産に認定されました。

 

百周年記念資料館

この資料館は大学100周年の歴史を軸とした商船教育史とその周辺の海事史を物語る資料を収集展示しています。、正面にはアンカー(錨)が置かれています。これは、明治丸の係留用に使われていたアンカーの一つで、ポンド内に埋まっていたものを掘り出し記念して置かれたものです。

 

明治丸

明治丸1873年明治6年)に日本政府が発注し、英国グラスゴーネピア造船所で灯台巡回船として建造された補助帆付汽船であり、現存する我が国最古の鉄船です。1876年(明治9年)、明治天皇は東北・北海道巡幸の際に青森から函館経由横浜への海路に座乗されました。建設当時の帆装は2本マストのトップスルスクーナーでしたが、1898年(明治31年)に3本マストのシップ型に改装されました。以来50余年にわたり教育訓練の場として活用されてきましたが、1964年(昭和39年)に商船教育の伝統を象徴する記念船として構内の一角に陸上固定されました。1978年(昭和53年)、我が国造船技術史上も貴重な遺例として国の重要文化財に指定され、その優美な姿が永久に保存されることとなりました。

次回に続く・・・。