芭蕉稲荷神社をでて、右に曲がると萬年橋が見えて来ました。
萬年橋
現代の萬年橋(まんねんばし)は、東京都の小名木川にかかる橋です。萬年橋通りが通っている。北岸は江東区常盤一丁目、南岸は江東区清澄一丁目と二丁目を分けている。当橋のすぐ西側で小名木川は隅田川と合流、東側には新小名木川水門が設置されています
萬年橋が架橋された年代は定かではありませんが、延宝8年(1680年)の江戸地図には「元番所のはし」として当所に橋の記載があります。
小名木川は江戸市内へ行徳の塩や、近郊農村で採れた野菜、米などを船で運び込むための運河であり、架けられた橋はいずれも船の航行を妨げないように橋脚を高くしていたが、萬年橋は中でも特に大きく高く虹型に架けられていたことから、その優美な姿が人々に愛されました。葛飾北斎は『富嶽三十六景』の中で「深川萬年橋下」として、歌川広重は『名所江戸百景』の中で「深川萬年橋」としてそれぞれ取り上げています。
ケルンの眺め
隅田川のすぐ南側にある清洲橋は萬年橋たもとからの眺めがもっとも美しく見える角度とされ、清洲橋のモデルとなったドイツ・ケルンのライン川に架かる吊橋を彷彿させることから「ケルンの眺め」と呼ばれています。
萬年橋から、ちょっと遠いのですが、清澄通りの仙台堀川に架かる「海辺橋」の袂に「採荼庵跡」があります。
松尾芭蕉の門人、杉山杉風の別荘がこのあたりにあり芭蕉はここから『おくのほそ道』の行脚へ出発したと言われています。
また、海辺橋から清澄橋の間の護岸には、奥の細道の行程順に代表的な句が書かれた高札が立てられています。
今回は此処までです。